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All need is……/絶望の間に漂う

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 この世界は異常だ。そんなものははじめからわかっていたのだが、この世界で歩み、そして“繰り返す”ことをするうちに、異常が正常に感じ始めている。そんな異常。時間の感覚は鈍くなり、自分でない誰かが操るかのごとく、同じような行動を繰り返す。
いつしか記憶があいまいになり、私が私でない私なのではないかと、デカルトすらも思考の渦に巻き込まれるであろう状態。
また、違う種の絶望。

その中で、私はあることに気づくのだ。それは、この世界の設立者の意に沿わない、イレギュラーな存在である私が出来ること。

願いが、ゆがんだ形でも適うのなら。


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